水々しくて甘味がある梨。シャキシャキした食感がいいですよね。
嫌いな人は少ないのではないでしょうか??それくらい日本では愛されているフルーツのひとつだと思います。
一般的には皮をむきそのままで食後のデザートやおやつとして、食べられていると思います。
欧米などではサラダに入れたり、スイーツにも多く使われているそうです。
今回は離乳食で梨を食べさせても大丈夫?いつからそのままで大丈夫なの?
栄養素ってそもそもあるの?と思った方もいると思います。
その点もしっかりご紹介していきます。
管理栄養士である私がオススメしたい梨の時期別レシピもご紹介しますので参考にしてくださいね。
1:梨に含まれている栄養素って何??
梨に含まれている栄養素について説明します。
*栄養素・・・梨は成分の約9割が水分
○ソルビトール
果糖の一種。ソルビトールを最も多く含む果物。整腸作用があり、低カロリーで虫歯になりにくい。
100gあたり43kcal。多量摂取は下痢を引き起こすことがあるので注意‼︎
○カリウム
血圧抑制・体内の余分な塩分排出作用がある。解熱作用もあり夏バテ防止夏風邪に最適。
○食物繊維
梨に多く含まれていて、デトックス効果・体内への脂肪吸収を抑制する効果があるとされている。
○アスパラギン酸
体内のタンパク質合成・エネルギー代謝の促進に効果があるとされている。
○タンニン・ポリフェノール
体内の抗酸化作用が期待でき、生活習慣病予防にも良いとされている。
○クエン酸
疲労回復に効果がある。
*皮にも栄養がある
りんごと同じように梨の皮にも栄養がたっぷりなんです。ビタミンやミネラル、食物繊維などが豊富に含まれています。
ただ皮が少し硬いためなかなかそのまま食べる方は少ないかと思いますが、栄養のことを考えるならぜひ‼︎皮ごといきましょう。
皮の周辺には栄養素だけでなく、甘味である糖分が中心部よりも多く含まれています。意外と知られていなのでは??
赤ちゃんも皮ごといいの??と思った方もいると思いますので、次の注意点でご紹介していきますので安心してください。
*美容やダイエット効果もある‼︎
梨は他の果物に比べて糖分も十分にあるのに、カロリーが低いのでダイエットにおすすめなフルーツです。
水分も多く含まれているため、満腹感も得られて嬉しいですよね。
消化酵素が消化不良を改善してくれるので胃腸の調子がよくない時に適しています。
梨を食べたときのザラッとしたあの感じわかりますか??
実は美容効果があるんです。
ペントザンが含まれていて、吹き出物の改善や肌の調子を整えてくれ効果があります。
余計な塩分を体外へ排出し、むくみも取ってくれる効果があるのはカリウムという成分が含まれているから。
赤ちゃんにとってもいいことなので今のうちから美肌作りをしてあげることもいいですよ。
2:離乳食で梨を食べさせる上での注意点
次に、離乳食で梨を食べさせる場合の注意点を説明します。
*加熱をすること
絶対に加熱をしなくてはいけないということではありません。
ですが赤ちゃんの胃腸はまだ働きが大人に比べてしっかりしていないため、生のままあげてしまうと胃腸への負担が大きいんです。
そのため加熱することをおすすめします。
*時期別によって調理法を変える
離乳食初期・中期・後期・完了期で調理法を変えましょう。
初期からあげても良いとされていますが、調理法を間違えてしまうと喉に詰まらせてしまったりするので注意が必要です。
初期は基本的に果汁か、すりおろしてペースト状にしたもの。
中期は粗みじん切りにしたもの。
後期は中期よりも大きくし角切りにしたもの。スティック状にしたものをあげても良いとされていますが、目を離さず食べ終わるまで見ていましょう。
*アレルギーに注意‼︎
アレルギーは生死に関わることですので十分に注意したいことですよね。
初めてあげるときはスプーン1杯分からで、必ず加熱すること。
アレルギーは加熱することにより出にくいと言われています。
食べ過ぎによってもなってしまうことがあるので注意しましょう。
3.美味しい梨の見分け方
美味しい梨の見分け方、ポイントについて説明します。
*和梨でも洋梨でもOK‼︎
どちらも初期からあげても大丈夫ですが、アレルギーは別物なので注意。
*選ぶポイント
<和梨>
① 大きい
② 皮が張りがある
③ 硬くて重みがある
④ 凸凹してなくて丸い
<洋梨>
① 全体的ふっくらしている
② 皮に傷が無く少し硬め
③ ずっしりとしていて香りが強いもの
④ 軸がシワっぽいものは完熟している
※梨は追熟がないため、商品として出ているものが食べ頃ということなので早めに‼︎
*赤梨と青梨ならどっち?
・赤梨(幸水、豊水、奥三吉…etc)・・・茶褐色で表面がザラついている
・青梨(二十世紀梨、サンゴールド、菊水・・・)黄緑色で表面はツルッとしている
赤梨は青梨よりも石細胞を多く含むため、硬いです。そのためシャリシャリ感を楽しめます。
青梨はザラつきが少なめでキメが細かいシャキシャキした食感です。
どちらが良いとかはなく、好みで選んでください。
4.梨をいつからそのままあげても大丈夫??
基本的には1歳過ぎて離乳食後期・完了期から生でそのままあげても大丈夫とされています。
ですが、まだまだ噛む力が弱く喉に詰まらせてしまうことがあるので、薄く切ったものをあげてください。
薄く切ってあげても噛まずに飲み込んでしまう子にはまだ早いかもしれません。
初めて生であげるさいは目を離さずに、様子を見てください。
加熱をしていないので、生の場合はしっかり洗い衛生面に気をつけること。
梨は消化が悪く、体を冷やす食べ物ともされているので、あげ過ぎると下痢などを引き起こしてしまうので気をつけてあげましょう。
赤ちゃんのペースに合わせて、無理のないように食べさせてあげてくださいね。
5.おすすめの時期別レシピを紹介‼︎
*初期(5〜6ヶ月ゴックン期)
材料:梨 10g
プレーンヨーグルト 大さじ1
作り方
① 梨は皮をむき芯と種を取り除く。すりおろして、濾(こ)しておく。
② ①を電子レンジで20〜30秒加熱。
③ あら熱をとりヨーグルト加えて混ぜたら完成。
材料:梨 15g
豆腐(絹ごし) 15g
作り方
①梨は下処理をしてすりおろしておく。
②豆腐はスプーンで軽く潰す。
③①と②を混ぜ合わせて20〜30秒電子レンジでチンしたら完成。
*中期(7〜8ヶ月モグモグ期)
材料:梨 1/8個
食パン(6枚切りor8枚切り)1/2枚
ミルクor牛乳 適量
カッテージチーズ 大さじ1
作り方
① 梨はみじん切り。電子レンジで約1分加熱し柔らかくなればOK。
② 食パンは耳を切り落とし、細かくしておく。
③ ①と②を器に入れて、ひたひたになるくらいミルクか牛乳を入れる。
④ そこのカッテージチーズを加えてよく混ぜておく。
⑤ オーブンかトースターに入れて、焦げ目がついたら完成。
材料:梨 1/8個
お麩 2個
だし汁 30ml
作り方
① お麩は細かくしておく。
② 梨は下処理をしてすりおろしておく。
③ 小さめの鍋に①と②だし汁を入れて、トロトロになるまで煮込む。
④ 食べやすい熱さになったら完成。
*後期(カミカミ期・手掴み)
材料:梨のコンポート(汁あり) 50g
りんごジュース 50ml
寒天(粉) 1g
水 50ml
作り方
① 鍋にリンゴジュース・水・寒天を入れてよくかき混ぜながら火にかける。
② 沸騰したら弱火にして、寒天が溶けて透き通るまで木べらで混ぜる。
③ ②に梨のコンポートを汁ごと入れて、よく混ぜる。
④ ③を型に流し込みあら熱が取れたら冷蔵庫で1時間ほど冷やす。
材料:梨 1個
ホットケーキMIX 200g
卵 1個
牛乳 60cc
マーガリン 30g
作り方
① 梨を1cm角の大きさに切り、マーガリンと一緒に電子レンジに入れます。マーガリンが溶けるくらい加熱します。
② ボウルにホットケーキMIX、卵、牛乳、を入れてダマがないようによく混ぜる。
③ ②に①を入れてさらにしっかり混ぜて、型に流し込む。
④ 180度に予熱しておいたオーブンに入れて約30分焼きます。
⑤ 竹串等を刺して生地がついていなければ完成です‼︎
※オーブンによって焼き時間が異なりますので、表面が焦げないようにこまめに焼き色をチェックするようにしましょう。
まとめ
今回は梨を離乳食で使う時の注意点や意外と知られていない栄養素、時期別のレシピを紹介しました。
ほとんどのフルーツが初期から食べさせてあげる事ができますが、気を付けなければいけません。
アレルギーは生死に関わる事で、甘く見てはいけません。しっかりポイントを抑えて、注意しながら食べさせましょう。
赤ちゃんにあげるので安心安全にあげたいですよね。
基本となるレシピにアレンジを加えて、レパートリーを増やせばメニューがマンネリ化せずにすみますよ。
ベースをストックしておけばそれに足すだけなので、時短にもなります。
ご飯の時間がママも赤ちゃんも楽しい時間になりますように。
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