コンクリートの経年劣化は、

ひびわれ(鉄筋腐食先行型、ひび割れ先行型)、浮き、剥落、錆汁、エフロレッセンス、変色(汚れ)、すり減り(摩耗)、凍害、振動、断面欠損などがある。

以下、代表的なものをまとめる。

 

ひびわれ、浮き、剥落

ひびわれ、浮き、剥落の原因は多様である。

ひびわれは、温度、鋼材腐食、応力、体積変化、凍害によるもの。

鋼材腐食によるひびわれであれば、錆汁がひびわれに沿って滲出していることがある。

ひびわれからは劣化因子である酸素、水、炭酸ガス、塩分が浸入するため、ひびわれを閉じる補修をする必要がある。

酸素と水で鋼材が腐食する。

エフロレッセンス

『コンクリート中の可溶成分やコンクリートの周辺の可溶成分が水分の移動によりコンクリートの表面に移動し、

表面での水分の蒸散や空気中の二酸化炭素などの吸収によって、溶解していた成分が析出すること、およびその析出物』

コンクリート診断技術

エフロレッセンスはコンクリートのカルシウム分が水に溶出し、乾燥状態と湿潤状態の繰り返しによって表面に析出されたもの

白華現象、白華とも呼ばれる。

ひびわれからのエフロレッセンスの析出に伴い錆汁が析出していることも良く見られる。

エフロレッセンスが析出しているからといって構造耐力や耐久性に大きく影響を及ぼすものではない

 

エフロエッセンスは一次エフロレッセンス二次エフロレッセンスに分けられることがある。

一次エフロレッセンス:混錬水などもともとコンクリートにあった水分がコンクリートの表面で蒸発することにより生成
二次エフロレッセンス:雨水、地下水、養生水など外部の水がコンクリートに浸入したりコンクリートの表面を移動し、表面で乾燥などの作用を受けて生成

コンクリートの美観を害する汚れ(変色)

コンクリートの表面には経年により汚れが生じる。

汚れの原因塵埃によるもの生物類によるものの2つに分かれる。

塵埃による汚れ

塵埃は風、雨、鳥などの動物によって運搬され分子間の力や静電気、水膜や表面の凹凸に引っかかりコンクリートに付着。

付着量は塵埃粒子の表面状態、風速、湿度、温度、流下水量により異なる。

生物類による汚れ

生物類は、真菌類、藻類、地衣類、コケ植物の4つに分けられる。

真菌類はカビ。

カビが繁殖する条件は、

・栄養物の存在

・温度(15~27℃)

・湿度(60~95%)

・pH(5~8)

コンクリートの汚れは美観上問題が生じる。

美観上の問題のみならずコンクリート自体の強度特性などの影響を受けている場合もあるため、他の変状を観察するなどの検討も必要となる。

その他

他の経年劣化には

・すり減り(舗装や水路等の摩擦による)、

・振動(振動によるひずみ増加)

・凍害(凍結融解の繰り返しで作用する膨張圧によるひびわれ)

などがある。