急に体調を崩しやすく、子どもの看護のために仕事も生活もメチャクチャ、そろそろ何とかしなければ、とお悩みのママはいらっしゃいませんか?
また、インフルエンザの流行時期など、親として、子どもにしてあげられる予防策はないのかしら?と思うママもいらっしゃると思います。
わが家も子どもが生後5か月を過ぎた頃から少しずつ体調を崩すようになり、お友達からしょっちゅう風邪をもらったりしていました。
1歳前後の2か月間ほど、子どもの体調不良が続き、仕事もほとんど行けなかった事もあります。
「免疫力」という言葉がありますよね。
免疫とは、ウィルスや細菌から体を守って、病気にならないように、体に備わっている仕組みのことを言います。
2歳頃には子どもの免疫力も次第についてきて、体調の変化も落ち着くとも言われていますが、これは個人差がとても大きい問題でもあります。
今回は、日々の生活の中で少しでも取り入れることができそうなヒントをお伝えしますので、
ぜひこの記事を参考に、子どもとの生活を見直してみてくださいね。
1.適度な運動で基礎体力も免疫力も
免疫力を高めるために、まず思いつくのが「運動」かと思います。
運動をどんどんさせて、体を強くしよう!と考えるママも多いかもしれません。
でも、これは要注意です。
運動はただすればいい、というものではありません。
むしろ、激しいトレーニングを日々繰り返しているスポーツ選手は、一般の人に比べて免疫力が低い傾向にあるそうです。
特にトレーニングを追い込んで行なう時期には、4分の1ほど、一般の人の免疫力より、免疫機能の数値が低くなるそうです!
私は子供に「どんどん運動させよう!」といつも頑張っていましたが、今考えると、「あれは失敗だったな」と反省しています。
休日など、一日中遊びまわった2日後位には、風邪ひいていたり、お腹を壊していたり…「間違った方法で、子どもに申し訳ないことしたな」ととても反省しています。
取り入れたいのはあくまでも「適度な運動」!
例えば、0歳児の月齢ごとの適度な運動内容は次のとおりです。
生まれてすぐから出来るのが、ベビーマッサージです。
マッサージといえばメンタル的な効果を強くイメージできますが、赤ちゃんにとってみれば、とってもいい運動になります。
首すわりまでは10分未満、首すわり後は15分程度を目安にマッサージしましょう。
ただし、赤ちゃんが嫌がる場合や、ママが疲れているときに無理に行なう必要はありません。
わが家の場合は、短時間だとご機嫌で喜びましたが、長時間やろうとすると嫌がったりしていました。
ですので、おむつ替えごとに、胸と背中だけ、手足だけ、顔だけ、とタイミング分けてマッサージをしていました。
ずりばいや、ハイハイが出来るようになったら、お家の中で、赤ちゃん自身が動く運動ができます。
一緒にハイハイを楽しんだり、追いかけっこをしても楽しいですよ!
この時、よく赤ちゃんを観察して、楽しそうにしていても、少し動きが鈍ってきた段階で、早めに切り上げます。あくまでも、やりすぎには気をつけましょう。
大切なことは、ちょっとの体遊びをこまめに日々楽しむことだと思います!
伝い歩きをするようになると、大人が促さなくてもある程度は子ども自身で体を動かすようになり
ますが、子ども自身で動けるようになるまでは、大人が積極的に関与して、心地よい運動を促してあげられるといいですね。
生後5か月位からできる運動でよく行っていた運動の参考動画がありますので、よろしければ参考に見てみてください。
また、ハイハイあんよ期からの体遊びの動画も、オススメのものがありますので、ぜひご参照ください。
2.強い体を作るのは日々の食事
何を食べたら、体が強くなるんだろう?と、色々調べてみたものの、
「この食材を食べれば抵抗力が高まる!」というような特効薬的な食べ物は、なんと無いそうです。
残念!がっかりです…。
しかし、毎日の食事が、子どもの体を作っていることは確かです。
何か、より健康的な体を手に入れられるヒントはないものかと、さらに調べていくと、
細菌やウィルスに食事で打ち勝つ、いくつかのポイントがあることが分かりました。
そのポイントとは、次のとおりです。
Point1 腸内環境を整える
免疫細胞の7割近くは、腸に存在します。つまり、免疫力を上げるには、腸活がめちゃくちゃ大事ということです。
しかも、子どものお腹はとっても繊細で、子どもの便秘や腹痛で悩んでいるママも多いのではないでしょうか。
生まれたばかりの赤ちゃんの腸の中には、ほとんど善玉菌で占められています。
でも、離乳食を食べるようになると、日和見菌や悪玉菌が次第に増え、腸内のバランスを崩しやすくなります。
揺るがない腸内環境を目指すなら、常日頃から、腸内環境改善を意識した食事を準備することが大切です。
★腸内環境を整える働きがある食べ物
ヨーグルトや納豆などの発酵食品、キウイ、バナナなどの食物繊維を多く含む食品
Point2 粘膜強化でバリア機能を高める
皮膚や粘膜は、ウィルスなどの外敵から、大切な体を守るバリアです。
特に、喉や鼻の粘膜はウィルスが侵入してきやすいところなので、なんとか粘膜を強化したいところです。
★粘膜を強くする働きがある食べ物
人参やほうれん草などのβカロテンを多く含む食べ物
Point3 バランスのとれた食事
これさえ食べれば抵抗力が上がる、という食べ物がない以上、ポイントを押さえたうえでバランスのとれた食事をとることは、とっても大切です。
バランスを意識しつつ、免疫力アップにいいとされる食品を食事やおやつに取り入れていきましょう。
Point4 抗菌、抗ウィルスパワーのある食材でさらに健康をサポート
普段の食事にワンポイントでチョイ足ししたい食材が、この抗菌、抗ウィルスパワーのある食材です。
どうせやるなら、攻めの食材もどんどん活用していきましょう!
★抗菌、抗ウィルスパワーのある食材
酢、緑茶、赤ピーマン、ブロッコリー、キウイフルーツなど、ビタミンCを多く含む食べ物
以上のポイントをふまえて私が実践している離乳食レシピを紹介したいと思います。
①デザートに最適、バナナとキウイフルーツのヨーグルト和え
1.バナナとキウイフルーツを月齢に応じた大きさにカットする。
2.大さじ1のヨーグルトで和える。
その他、摩り下ろしたリンゴを加えても、美味しく食べてもらえます。
②朝食に最適、人参とブロッコリーの緑茶で作る茶粥
1.人参をすりおろす。
2.ブロッコリーを茹でて、月齢に応じた大きさにカットする。
3.ご飯、すりおろした人参、ブロッコリーを緑茶で煮て、お粥にする。
しらすや鮭を加えると、さらにバランスが良くなります。
なお、お魚を加えるときは、塩抜きを忘れないようにしましょう。
3.とっても大切な自律神経のお話
自律神経とは、体温調節をしたり、呼吸や消化、排せつ、睡眠などをコントロールしてくれる神経のことです。
自律神経には、交感神経と副交感神経があって、昼間は活動的な交感神経が優位に、夜間はゆっくり休むための副交感神経が優位に働くようになっています。
でも、この2つの自律神経の活動バランスが崩れると、最初に挙げたような機能が低下してしまうので、結果的に免疫機能が低下してしまうことになります。
赤ちゃん、子どもの自律神経はとても未熟で、体温調節が上手く出来なかったり、お腹の調子を崩してしまったりということが頻繁に起こってしまいます。
なので、私たち大人よりも、かなり明確な意識をもって、自律神経を整える生活を心がけなければなりません。
生まれたばかりの赤ちゃん時代には徹底していたことも、1歳、2歳になって、いつのまにか、しなくなってしまった事はありませんか?
自律神経を整える生活習慣のポイントは次のとおりです。
★朝と昼
□ 決まった時間にカーテンを開け、太陽の光を感じられる状態で、子どもを起こす
□ 朝起きたら、窓を開けて換気をする
□ 朝食は、特にバランスを意識して、しっかり食べる
□ 適度な運動をする
□ お昼寝中も、なるべく暗くし過ぎない
□ よく笑う
その他、もし汗っかきの子どもで、シャワーや体拭きをする際は、いつもより気持ち温度の高いお湯で行うと、交感神経を刺激することができます。
ちなみに、「よく笑う」という部分ですが、さらっと書いてしまったものの、これはとっても大切なことです!
ぜひ毎日たくさん実践していただきたいと思っています!
我が家では、0歳の頃は「いないいないばあ」など、月齢に応じて子供が笑う遊びを、1歳を超えて子ども自身で色々チャレンジしていくようになってからは、
できた時の喜びを一緒に全身で表現して笑顔を引き出しています。
失敗もできるだけ笑いにつなげる努力をしています。
「笑顔」のパワーはすごいんです!笑顔は、交感神経を穏やかに安定させてくれます。
自律神経が安定することで血行が良くなって、緊張状態が緩和されて、内臓の働きにもいい影響をもたらしてくれます。
NK(ナチュラルキラー)細胞というものを聞いたことがありますか?
笑いは脳の免疫をコントロールする部分に刺激を与え、神経ペプチドを作ります。
この神経ペプチドがNK細胞とくっつくとNK細胞を活性化し、元気になったNK細胞は、
がん細胞やウィルスのもとを攻撃して、やっつけてくれる働きがあるんです。
この子どもの体内にもとってもいい笑顔ですが、子どもの笑顔の効果は、これだけにとどまりません。
笑顔って、伝染するんです。
子どもが笑うとママも笑い、ママが笑えばパパも笑い、家族みんなが笑いで元気になるんです。
★夜
□ ぬるめのお湯でゆっくり入浴
□ ベビーマッサージなどのタッチケア
熱いお湯で入浴すると、交感神経が活性化するので、夜は避けた方がいいでしょう。
ぬるめのお湯での入浴をお勧めします。
「ぬるめって、何度?」という質問をいただいたことがあります。
一般的には、子どもの体温に3度位プラスした温度がいわゆる「ぬるめのお湯」になりますが、
季節によっても、多少変動があって、夏はもっと低くていいですし、逆に冬はもう少し高めの設定がいいとされています。
あまりお湯の温度に神経質にならずに、いつもお湯に水を加えて、きもちぬるめだな、と親が感じる程度の調節で十分です。
また、タッチケアもとっても大切です。
就寝前のタッチケアで、子どもの情緒が安定し、安心感に満たされて眠りにつきます。
それは、良質な睡眠に欠かせないものではないでしょうか。
ベビーマッサージまでしなくても、子どもを抱きしめて、ゆっくりお話するだけでも違います。
ぜひ一1日の最後に、ゆったり、まったり、子どもとの時間を確保しましょう。
4.まとめ
家庭でできる子どもの免疫力向上方法のベースはずばり、自律神経のバランスを整えることです。
そのために、
☑ よく遊び(適度な運動)
☑ よく食べ(良質な食事)
☑ よく眠り(良質な睡眠)
☑ よく排せつ(快泄)
の各チェックポイントに気をつけましょう。
すべては繋がっています。どこかが疎かになると、その後の流れもつまづきがちになってしまいます。
でも、逆に考えれば、1つ整えるだけで、他のすべてにいい影響が出て、結果として、全体が整っていくという事でもあります。
まずはできる所から、子どもの生活改善をしてみませんか?
また、免疫力は、何かをしたらすぐにアップしたり整ったりするのもでもありません。
生活の中に少しずつでも取り入れて、毎日続けるということがとっても大切です。
無理なく出来るところから意識して日常に取り入れていくことが大切です。
生まれながらに、健常でも、健常でなくても、得られる健康はそれぞれの家庭に必ずあると信じています。
家庭って、結局は、「帰る場所」「帰れる場所」なはず。
その家庭が、子どもも親も健康で、笑顔で満ち溢れた場所であることを、切に願ってやみません。
どうか、皆さんも、健康な毎日をお過ごしください。