私たちの愛する子供たちが生きていく社会って、どんな社会?
子供たちが身を休める家族ってどんな家族なんだろう?
将来子供が生きていく社会や家族を想像し、親も子も、より将来の社会観や家族観にフィットする人間性を養っていかなければ、と思う今日この頃です。
この記事をきっかけに、未来予想をしてみませんか?
1.絵本「わたしはあかねこ」
パパママから「めっちゃ深い」と大人気の絵本作家サトシンさん、彼の著書に「わたしはあかねこ」という絵本があります。
お話のあらすじは以下のとおりです。
黒猫と白猫から生まれた子猫たちの中に、一匹だけ赤猫がいました。
家族は他の子猫とは違う赤猫の見た目を心配し、無理やり白と黒の猫にしようとしますが、
赤猫は自分の見た目が大好きで自分を否定する家族から離れるため、やむなく家を出ます。
一人になった赤猫は寂しい思いもしますが、青猫と出会い、やがて色々な色の子猫を生み、虹色家族を作ります。
とっても幸せそうで、最後には温かい気持ちになれる絵本です。
しかも、絵本の背表紙が、また素敵なんです。
絵本の背表紙には、赤猫が虹色家族を連れて、自分の生まれたお家に向かう絵が描かれています。
読み聞かせ動画がありますので、ご興味のある方はぜひ動画もチェックしてみてください。
さて、ここからは私の想像の話です。
最後、自分の生まれた家に家族を連れて帰った赤猫は、どうなるでしょうか?
「よく帰ってきてくれたね!カラフルで素敵な家族を作ったね!」
なんて、迎えてくれるでしょうか。いや、そんなことはありません、絶対に。
きっと親兄弟から、相変わらず他の猫と違うことを非難され、心配され、
「幸せな姿を見せたい、喜んでもらいたい」という赤猫の気持ちは、打ち砕かれるでしょう。これが現実です。
2.今までの家族観
子供たちからみた祖父母世代の家族観とは、どのようなものでしょうか。
日本で長く続いてきた家長制度は、家長が家を統率し、妻子を養い、妻は家で夫に尽くし、子を育てるというものです。
家長(多くは父親)とその他家族は、当然、上下の関係でした。
父親が大黒柱として支える家で生きていくためには、父親にすがることでしか生きていけなかったのです。
子供たちからみた祖父母世代の家族観とは、家長が家族を統率し、はみ出し者は許されない、生きていけないという考え方です。
でも、この家族観は、バブル崩壊やリーマンショックを背景に、父親の経済力低下で崩れはじめます。
3.今の家族観
では、子供たちからみたパパママ世代の家族観とは、どのようなものでしょうか。
2018年時点での共働き率は67%で、今は大体7割くらいの家が共働きをしています。
(関連記事はこちら→共働きなのに家事をしない。夫はずるい!と不満を感じていた私が実践した3つの方法とは?)
現代では、母親が仕事に出て家計を父親と支えることで、父親と母親の関係は上下から並列的な関係に変わりました。
なんと、パパたちの理想の妻像ナンバーワンは、高学歴高収入女性だそうです!
どうりで私はモテないわけだ…とちょっと悲しくなりますが、何はともあれ、二人三脚でお互い頑張って家庭を築こう!という家族観です。
二人の関係は、上下の関係ではなくなりました。
4.価値観の違う2つの世代の家族
さて、そんな価値観の合わない祖父母家族とパパママ家族は、どうなるでしょうか?
きっと、祖父母はパパママに批判的な感情をもち、パパの経済力のなさに不安を抱くでしょう。
パパママだって、今の社会の変化についていけていない祖父母に正直うんざり、でも金銭的に甘えられるのであれば、ちゃっかり甘えたいなんて思うかもしれません。
このくらいの意識差で済めば、全然問題なく、幸せだと思います。
でもパパママの中には、祖父母の感覚とものすごい差がある道を選択する人もいます。
そうなると、祖父母とパパママの衝突は、もっと強く激しいものになるでしょう。
そう、私たちのこどもが気づくほどに。
5.家族観に対する未来予測
パパママが感じている祖父母との違和感や、理解を得られなかったり認めてもらえないという気持ちは、将来にどう生かされるのでしょうか。
祖父母とパパママとの関係は、年々距離ができるでしょう。
もちろん、それは、パパママも悲しいはずです。
パパママはきっと、こどもが生きていく社会の変化に対応できるように意識を変えていくでしょうし、
これからの時代、社会の変化に対応できなければパパママも生きていけません。
パパママと、こどもとの関係はどうでしょうか。
長く否定的な感情を祖父母から感じてきたパパママの、いまの子育てトレンドは「自己肯定観の強い子を育てよう!」というものです。
こどもをあるがまま受け入れ、愛し、それを伝えることで育む、そんなこどもが大きく成長した世界はそれぞれが自立しつつも
良好な家族関係を長く築ける世界だと思います。
6.まとめ
世代を超えた仲良しファミリー、憧れます。
私たちがおじいちゃんやおばあちゃんになった時、たくさんのファミリーに囲まれて、幸せに過ごしたいものです。
人と人との関係は、受け入れることから始まります。
また、これからさらに多様性の時代が訪れ、多様であるということも受け入れていく必要が出てくる未来がきます。
そして、「変化する」ということにも肯定的であること、また能動的であることが求められる未来が来ます。
長くこどもと、将来のこどもの家族と関係を築くために、まずは、こどもを全力で受け入れて愛していきましょう。
そして、変化を楽しむことができたのなら、こんなに幸せなことはないでしょう。