オリゴ糖とは
便秘だけど薬は飲みたくない…
そんな時、あなたならどうしますか?
野菜をたくさん食べる。運動する。水分をとる。ヨーグルトを食べる。
いろいろな方法がありますが、どれもいまいち効果がない…
というとき、オリゴ糖を取り入れてみるのも良いかもしれません。
オリゴ糖は、2~10個の糖がくっついたものの総称で、牛乳や乳製品に含まれるガラクトオリゴ糖、果物などに含まれるフルクトオリゴ糖、大豆や豆製品に含まれる大豆オリゴ糖など、様々な種類があります。
どれも、腸内にいる善玉菌を活性化して、腸内環境を整え、便秘などの腸のトラブルを改善してくれる効果があります。
また、砂糖よりも低カロリーなのに、しっかりとした甘味があるので、砂糖の代わりに甘味料として使うと、カロリーダウンに繋がります。
オリゴ糖の働き

腸の中には、大きく分けて3種類の腸内細菌がいます。
腸内環境を良くしてくれる善玉菌と、腸内環境を悪化させる悪玉菌、一番数が多く、どっちつかずの日和見菌です。
腸内の善玉菌の数が増えると、日和見菌は善玉菌の見方をするため、腸内環境が良くなります。
ところが、反対に悪玉菌の数が増えてくると、日和見菌は悪玉菌の見方をするようになり、腸内環境が悪化し、便秘などのトラブルに繋がります。
そんな時に、オリゴ糖を摂取すると、オリゴ糖は善玉菌のエサとなり、善玉菌が増えるのを助けてくれるのです。
オリゴ糖はいつ、どれくらい摂るのがいい?

オリゴ糖は薬ではなく食品なので、いつ、どれくらいの量を摂取するという決まりはありません。
ただし、たくさん摂り過ぎてしまうと、お腹が緩くなってしまったり、ガスが溜り、お腹が張ってしまったりすることもあるようです。
また、製品によってオリゴ糖を含んでいる量が違うため、摂取量の目安が書かれている製品を選んで使うようにするか、少量ずつ試してみて、自分の適量を探るようにすると良いです。
摂取するタイミングは、自分で使いやすいタイミングにして大丈夫です。
甘味があり、オリゴ糖の他にも砂糖などが含まれている製品も多いので、砂糖の代わりに料理に使ったり、紅茶やコーヒー、ヨーグルトに混ぜたり。
甘味料として使うのがオススメです。
オリゴ糖は善玉菌のエサ。つまりはごはんなので、一番大切なのは、継続して使うことです。
おすすめオリゴ糖製品
オリゴ糖は妊娠中や乳幼児にも使えるため、人気があり、多くのメーカーから販売されています。
粉末タイプだけでなく、シロップ状の液体として売られているものもあります。
塩水港精糖株式会社 オリゴのおかげ
製品中、オリゴ糖が30%含まれている、「オリゴのおかげ」シリーズと、
40%含まれている「オリゴのおかげダブルサポート」シリーズ、
1包(5g)あたり2.6gのオリゴ糖を含む、「オリゴスティック」シリーズの3種類を販売しています。
「オリゴのおかげ」シリーズ
特定保健用食品(乳果オリゴ糖)として認定されています。
シロップタイプで、1日ティースプーン2~5杯を目安に使うと効果的。
砂糖の80%の甘味があり、カロリーは砂糖の約半分で、1gあたり2.3Kcalです。
「オリゴのおかげダブルサポート」シリーズ
特定保健用食品(乳果オリゴ糖)として認定されています。
シロップタイプと粉末タイプの2種類があります。
シロップタイプは1日ティースプーン2杯、粉末タイプは1日1包(6g)が目安です。
シロップタイプは砂糖の50%程度の甘味で、甘味が強いものが苦手な方向けです。
粉末タイプはスティック状に個包装されているので、旅行や外出時にも便利です。
「オリゴスティック」シリーズ
特定保健用食品ではありません。
粉末タイプで、1回分(5g)でスティック状に個包装されています。
「オリゴのおかげダブルサポート」のスティックと比べると少ないため、オリゴ糖を初めて使う方が、少量から試したい場合に良さそうです。
北の快適工房 カイテキオリゴ
粉末タイプのオリゴ糖で、1日5g(付属のスプーン1杯)が目安量です。
てんさいや牛乳などから抽出したオリゴ糖なので、複数のオリゴ糖が、高濃度で含まれていることが特徴です。
甘味は砂糖の1/4程度で、比較的弱いです。
1回分ずつ包装されていないので、量を調節しやすいのも良い点です。
日本オリゴ株式会社 フラクトオリゴ糖
特定保健用食品(フラクトオリゴ糖)として認定されています。
製品中40%のオリゴ糖が含まれていますが、32.5%は砂糖でできています。
シロップタイプで、1日あたり大さじ1杯(15g)が目安です。
カロリーは砂糖の約半分です。
まとめ
今回は、オリゴ糖の効果や使いかたについてご紹介してきました。
- オリゴ糖は腸内の善玉菌を増やし、腸内環境を整える
- 砂糖より低カロリーなので、砂糖の代わりに使うとカロリーダウンに繋がる
- オリゴ糖には様々な種類がある
- 食品なので、決まった量や使い方はないが、継続することが大切
- オリゴ糖製品は多いので、製品の特長を見極め、自分に合った製品を見つけよう
オリゴ糖というと、便秘のイメージが強いと思いますが、
便秘でない方が予防として使ったり、カロリーダウンを狙って使ったりすることもできます。
オリゴ糖で、便秘知らずの腸美人になりたいですね。
また、便秘でいろいろ試してもなかなかスッキリしない場合や、
乳幼児期の頑固な便秘には、病気が隠れている場合もあります。
早めに病院で診てもらうのも1つの選択肢です。